持つべきものは朋

オンライン英会話の会社でスクール事業を立上。「学校教育で英語が話せるように」を当たり前にすべく日々奮闘中。

ストーリーとしての競争戦略 by 楠木 建

読書の秋、ということで、10月のTOEICそっちのけで買いためた本を読みあさる。
500ページにわたる大作だったが、非常に中身が濃く、かつ実践的なのが良かった。

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事業において競争優位を発揮し続けるためには、
Strategic Positioning(SP)とOrganizational Capability(OC)の両方が必要であり、
どちらか一方だけでは一時的に利益は享受できても長期での持続はしない。

・SPとは外部環境の中で、自分たちがどこに位置取りをして違いを出すか。
・OCとは組織として今 、 (そしてもうちょっと頑張れば)できること。

自社の競争優位を高めるために、優良企業のベンチマークを行うことは有効である。
ただし、その企業において個々の要素がどのように有機的に結びついているのか、
(すなわち、ストーリーになっているのか)を導きださなければ、単に流行りの経営手法を
自社に埋め込む作業に陥り、かえって自分たちの競争力を下げることになる。

競争優位のストーリーを考える上では、「顧客のWillingness To Pay(WTP)を考える」ことから
スタートする必要がある。
幾多もある経営手法や分析のためのフレームワーク等によってどうしても埋もれてしまいやすいが、
顧客にとって魅力的な商品・サービスを提供することが企業存続の前提条件となる。

WTPから始め、突き詰めて考え、ストーリーを築きあげる。
そのプロセスの中で自分たちのSPとOCを有機的に結びつけることで、
継続的に利益を出すことができ、長期的な競争優位を築き上げることができる。 

まさに戦略は「静止画」ではなく「動画」の言葉の通り。
しばらく事業部戦略を考える上で手放せない1冊になりそうだ。

strategy as story

ストーリーとしての競争戦略 ―優れた戦略の条件 (Hitotsubashi Business Review Books)